今日はとても爽やかなお天気ですね。
鶯がとっても上手に鳴いていました。
さて、昨日は大垣教区の坊守会の研修旅行でした。
坊守会というのは、寺嫁の学習会です。
ちなみに多良地区(上石津地区)は大垣教区の12組(そ)になります。
たいてい平日(寺は土日が忙しいため)に行われるので、いろいろな用事が重なってご無礼することが多かったのですが、昨日は行き先がとても興味深いところだったので、参加しました。
その行先とは、滋賀県の甲津原(こうづはら)と琵琶湖に浮かぶ沖島(おきのしま)。
ともに平家と源氏の落人部落という伝説のある場所です。
甲津原(こうづはら)は伊吹山山麓にあり、古くから岐阜県揖斐郡の坂内村や久瀬村の日坂と深いつながりのある場所です。
なにせ、平家の落ち武者が隠れ住む所なので、人に存在を知られてはいけない。
だからお墓も作らなかったそうです。木地師が川に流した木端でようやく上流に人が住んでいるのがわかったそう。
姉川の上流にあたる、通称東草野と呼ばれている所で、人里離れているだけに、本当に緑豊かな美しい景観がしっかりと残っています。
ここに、白鶴山行徳寺という真宗大谷派の古刹があります。
16世紀初頭に建立されたといわれ、村人たちによって大切に守られてきました。
本堂の前には大きな雪囲いが・・
積雪は一番多い時で4m70cmだとか。(@@)
現在はご住職が亡くなり、坊守さんがお寺を守っていらっしゃるそう。
これまでに寺を舞台にした「伊吹の天窓」というイベントも行われており、
こんな素敵な影絵の貼られた障子があります。
ご住職の話にお話しを聞かせて下さった世話役さんのお話はとても興味深いものでした。
ここではお盆に顕教踊りが行われています。
顕教踊りが残っているのは、日本中で揖斐川町の春日・久瀬と甲津原のみ。
この地は特に教如さん(本願寺教団が分裂した際、東本願寺を創建)と縁が深く、教えを伝えてくださった教如さんへの感謝の思いが根強く残っている地域だからなのでしょう。
顕教踊りの成り立ちについてはよくわかっていませんが、
以前、徳山村について書かれた本を読んでいた際、
顕教踊りの歌詞にとても良く似た盆踊りの歌詞を見た記憶があります。
もしかすると、郡上踊りや白鳥踊りのように、いわゆる白山文化
が元になっているのかもしれません。
昔は文化は山越えで伝わってきました。
白山文化が奥揖斐から山を越えて伊吹山ろくに伝わってきたとしても
不思議はありません。
ここは甲津原の物産館(本来は、土日祝日しか営業していないようです)。
おみやげに地元の手作りのお漬物や薬草茶などを販売。
地元で採れた種からつくられた蕎麦なども食べられます。
私は栃餅を買いましたが、これがとっても美味しい!
栃の実は見た目、栗のようで美味しそうなんですが、
たいへんアクが強いので、あく抜きが大変そう。
前にほかのところで食べた時は、ちょっと薬くささがあってあまり好きではなかったのですが、
ここの栃餅は大変おいしかった。
しかも中身は大豆餡。
これがまたほのかな甘さ。
できたてほかほかの柔らかさで、草餅同様
完売してました。
つづく
to be continued
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