このブログを検索

2012年4月30日月曜日

宇宙と子どもたちの未来~「多良ふれあい天文台」始動!~

4月29日、多良小学校アリーナにて、大垣市長さまや市議会・県議会議員の方々などにご列席を賜り、天文台の完成記念式典が挙行されました。
オープニングに「もんでこ太鼓」の演奏が行われ、続いて多良天文台建設委員会会長=連合自治会長の三輪悦ニさんがあいさつ。完成までの経過が紹介され、多良天文台の正式名称が披露されました。
上石津もんでこ太鼓の力強い、ダイナミックな演奏
建設委員会の三輪悦ニ会長
天文台建設計画を中心となって進めてきた「多良星空クラブ」副会長の大嶽喜久さん

「多良星空クラブ」会長の木村弘さんも自ら動画を撮影・編集するなど大活躍。
      天文台自体も手作りですが、式典も地住民の手による手作り感満載の心温まるイベント     
      に

                
天文台の正式名称が披露されます。名付け親は多良小学校の児童たち。

「多良ふれあい天文台」

たくさんの人々に星と触れ合ってほしいという願いが込められています。

                多良小学校長・炭釜康伸先生からご披露されました。
               字は大嶽文夫さんの手によるもの。

 続いて、小川敏大垣市長、田中市議会議員よりご祝辞を賜りました。
小川敏大垣市長のご祝辞
幼いころ、星を見るのが大好きな子どもだったそう。
市議会議長の代理で上石津出身の田中議員が力強い祝辞を
小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)の実物大模型を展示。子供たちにも大人気!的川先生の講演の中でも「はやぶさ」の冒険についてのわかりやすい説明があり、みんな目を輝かせながら聞いていました。

関係者一同、「はやぶさ」の模型の前で記念撮影

さて、まだまだ続く式典。次はいよいよ的川先生の講演です。

的川泰宣先生 プロフィール
1942年、広島県出身。東京大学工学部航空学科宇宙工学コース卒業。同大学院工学研究科航空学科専攻博士課程修了。
東大宇宙工学研究所・宇宙科学研究所・宇宙航空開発研究機構(JAXA)教育・広報統括執行役・同宇宙科学研究本部対外協力室長を歴任。2008年、KU-MA(NPO法人 子ども・宇宙・未来の会」を設立し、会長に。
「宇宙教育の父」と呼ばれている。「はやぶさ」プロジェクトのメンバー。

左奥から、司会の細井ふみえさん・大嶽さん・的川先生・天文台建設委員の桑原嘉靖さん

スポーツ少年だったという的川先生。小学校4年生のときに天体望遠鏡で見た月がすごく綺麗だったそう。また「」にも感動したそう。

的川先生は「宇宙と子どもたちの未来」と題して講演。
金子美鈴の詩や数学者である岡潔などの話を引用しながら、「宇宙は遠くも近くも常に私たちとつながっている。身近に生えている植物の種や生命の中にも宇宙はある」
また、コスモスカレンダー(宇宙の歴史を1年間に凝縮してあらわしたもの)の話などから「何億年と続いてきた生命の連環があるからこそ命は尊い。わたしという人間がここにいることは奇跡に近い」
はやぶさのエピソード(部品の故障や行方不明事件など様々なトラブルの末、カプセルは無事に地球に戻ってきた)を語りながら、「適度な貧乏」のおかげで高度な技術と英知を結集し、「はやぶさ」の打ち上げを成功させることができたと語り、住民たちの力で建設した「多良ふれあい天文台」の完成と重なる部分がありました。
同時にこれからの私たちの暮らしに対する深い示唆をいただいたように思います。

このあと、天文台のお披露目があり、子供たちにまじって若い保護者の方々の姿が多く見られた
ことも嬉しいことでした。夜はあいにくの曇り空で「星空観察会」はできませんでしたが、大垣ケーブルテレビや中日新聞、岐阜新聞等の取材があり、昼間以上に子供たちや近隣の方々でにぎわっていました。

建設事業費は238万1280円。
屋根・内装以外は多良小学校卒業生やPTA保護者など有志によるボランティア。

岐阜新聞中日新聞読売新聞朝日新聞などでも紹介されています。

的川先生から教えていただいた今後の天体観測状況
・5月21日 非常に珍しい金環日食 午前7時30分ぐらいがピークだそう
・6月6日 金星の月面通過(この前見られたのは130年前。次に見られるのは105年後だそう)

多良星空クラブでは、これからも星空観察会などを行っていきます。



2012年4月29日日曜日

上石津山野草展 開催

4月28・29日と「上石津町山野草愛好会」による、「山野草展」が上原の「農村環境改善センター」で開催されました。
「現在、会員は14名。15年ほど前に公民館講座で始まり、現在は愛好会として活動を続け、毎年春・秋の2回、それぞれが丹精込めて育てた山野草を一堂に展示しています」」と、山本久男会長。
山野草というと、土の管理が難しいのではないかと思うのですが、実際はそうでもないそう。ただ、湿った場所を好むものや、その反対に日当たりが良くて乾燥した場所を好むものなどいろいろあるので、それぞれの花の生育環境に合わせた管理が大切とのこと。


山芍薬に姫イチリンソウ、シラネアオイ、ウラシマソウ、チゴユリ、ヘラオオバコ、イワカガミ、十二単、ラショウモンカズラなど素朴で可憐な野の花を見ていると、心がなごみます。

愛好会では会員を募集しています。山野草の育て方なども教えてもらえるそう。

2012年4月25日水曜日

山笑う 多良峡の春


「多良峡」とは上石津町を流れる牧田川に沿って、多良と一之瀬の間にできた峡谷をいいます。
春は桜、秋は紅葉、夏休みともなれば近郊からたくさんのファミリーが川遊びに訪れる憩のスポット。
今日はそんな多良峡をご紹介しましょう。

上の写真は一之瀬付近。多良峡トンネルの手前を左に上がっていきます。かなりの傾斜の坂。トンネルができる前は、冬ともなれば積雪量もかなり多く、通勤・通学に苦労した所でした。
桜の時期は下のように桜のトンネルが・・


さて、この入り口付近にあるのが紅葉でも知られる長彦神社。その創建は白鳳時代にさかのぼり、大和の風の神を勧請したのが始まりとか・・かなり古い時代から人々が上石津地区に住んでいたことがわかります。このあたりの古名は大和にちなんで立野と言ったそう。毎年4月の祭礼には小学生たちが「浦安の舞」を踊ります。新緑や紅葉の美しいことでも知られています。

まさに「山笑う」ですね
勿忘草でしょうか?白い可憐な花です。
こちらは山吹。今まさに満開です。
多良峡の途中にある石碑。今ではだれも気に留めませんが、これは大正時代に、この多良峡に沿って道が造られたのを記念して建てられた碑。この道ができるまでは多良から一之瀬に抜けるのに「勝路峠」を通って行かねばなりませんでした。ある意味、陸の孤島だったんです。
さて、「多良峡森林公園」です。大きな吊り橋がシンボル。わたると揺れますよ~。
「多良峡」は「水と緑の環境百選」「岐阜県の名水」にも選ばれています。昔は森林公園になっている所は多良峡キャンプ場で、よく河原でキャンプファイヤーなどをしたものでした。川の水はプールなどとは全然違ってものすごく冷たく、唇を紫色にしながらそれでも水遊びが楽しくて泳いでいました。

今、多良峡を紅葉の名所にしたいと、「多良峡もみじの名所づくり実行委員会」による植栽が行われており、各所に参加者が植えた苗木が大きく育っています。

最後は多良地区の下多良から見た養老山。多良峡の出口付近にあたります。まもなく田植えが始まります。

いつかまた、「多良峡森林公園」の遊歩道をご紹介しますね。





時地区のブログ「えぼしの里だより」さんをご紹介

いまだにブログの設定がよく呑み込めず、リンクの登録で四苦八苦しております。個人的にはほかに二つのブログを開設してるんですが(どっちもなかなか更新できませんが(^^;))、サイトによってやり方が全然違うので、慣れるまでけっこう大変です。

今日は、同じ上石津町内で早くにブログを開設され、、日々更新中の時地区「えぼしの里だより」さんをご紹介。http://ameblo.jp/eboshinosato/


時のシンボルともいえる烏帽子岳、その麓に広がる時地区は古くから伊勢(三重県)や江州(滋賀県)とも交流の盛んな地域でした。
現在地区をあげて、ふるさと起こしに取り組んでおられます。

私は母の実家が現在のいなべ市北勢町の川原という所だったので、子供のころは時まで行って、丸一商店さんの前から三重交通のバスに乗って阿下喜(あげき)まで行き、そこからさらにバスに揺られて川原の終点まで行ったものでした。
また、父親も長いこと時の学校で教員としてお世話になっておりました。
ですから、とても親しみを感じます。
小学校で教えていただいた先生も時地区の方が何人かおられました。

時・多良・一之瀬・牧田にはそれぞれの良さがあります。
それを生かして故郷を元気にしていきたいものですね。

2012年4月22日日曜日

多良天文台 完成!


4月29日(日)、午後1時より、天文台完成記念式典が多良小学校のアリーナで開催されます。
次代を担う子どもたちのために、また地域活性化を図るため、多くの力を結集して建設された手づくりの施設です。
当日は、小惑星探査機「はやぶさ」の実物大模型の展示や、JAXA(宇宙航空研究開発機構)名誉教授で「はやぶさ」のプロジェクトメンバーの一人でもある的川(まとかわ)泰宣先生の記念講演も予定されています。講演は町外の方も聴いていただけます。
ご家族やお知り合い、お友達の方などとお誘い合わせてご来場ください。

[日程]
日にち:4月29日(日) 場所:多良小体育館
スケジュール
13:00~ 天文台完成記念式典
13:45~的川先生記念講演会
講演会終了後:天文台披露
19:30~21:00 星空観察会
※雨天・曇天など、星空を観察できない場合は、観察会中止

[主催]
多良天文台建設委員会
[共催]
明るい青少年都市市民会議多良支部
青少年育成推進委員会多良支部
多良小学校
多良小学校PTA
多良星空クラブ
[問い合わせ先]
多良天文台建設委員会事務局:大嶽喜久090-7611-5724
大垣市立多良小学校:0584-45-2619

※先日、この取り組みが「朝日新聞」で紹介されました。








平成24年度多良地区 社教・体推合同会議

今夜は、上石津地域事務所において、今年度の「社会体育推進委員・社会教育推進委員合同会議」と各委員会の会議が開かれました。多良の各地区から委員の方にお集まりいただき、今年度の役員の決定、方針、活動内容などについて話し合いました。
6月17(日)には球技大会(男女混合ソフトバレーボール)
8月14日(火)盆踊り大会
9月15日(土)多良地区町民運動会
10月or11月 歩け歩け大会
が行われます。
少子高齢化が進む中、すでに何度も地区役員を務められている方もあり、お忙しいなかを本当によくご参集いただき、いろいろな意見が取り交わされました。


2012年4月21日土曜日

多良へようこそ


みなさま、はじめまして。
多良へようこそ。


この写真は国道365沿いにある上原地区から、多良のほぼ真ん中にあたる宮地区を撮影したものです。宮地区にはかつて多良小学校とともに多良中学校が存在し、江戸時代には、美濃・尾張・伊勢の水行奉行を務めた交代寄合・美濃衆(高木三家)の屋敷がありました。

明治22年、奥・谷畑・上鍛冶屋・上多良・下多良・宮・上原・祢宜上・前ヶ瀬・西山・三里村が合併して多良村になりましたが、昭和30年に、時・一之瀬・牧田と多良が合併して上石津村に。
その時、多良の名前はほかの3地区とともに地図の上からは消滅したのです。
しかし、どういうわけか、いまだ近鉄バスでは「多良・時」行きという路線名として使われていますし、町外の人に出身地を説明するとき、上石津ではなく、「多良」というとだいたいどの辺りかわかってもらえます。
多良の名は、多良地区の人々の心の中に生きています。

多良地区は西の山(鈴鹿山系)から東の山(養老山系)まで起伏に富んだ地形であり、それだけに様々な地域性がありますが、養老山脈の最高峰・笙ヶ岳(しょうがたけ)が眼前にそびえる緑豊かな場所であり、長い歴史を持っています。
これから多良についてのいろいろな情報を発信していきます。
今年の多良はアツいですよ(笑)♪


旧多良中学校校庭跡から旧東髙木家屋敷跡周辺をのぞむ。
ひときわ大きな松の木は千本松原に植えられたのと同じ松だそう。
水行奉行を務めた高木家は「宝暦治水」の責任者の一人でした。