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2013年2月28日木曜日

よしお爺ちゃんと炭焼き

よしおじいちゃんが炭を焼き始めたのは今から20年前。
上石津の美術展に出す作品を焼きたくて、友達6人と窯を打った。

今でも気が向くと、窯に行って炭を焼く。
玄関にはじいちゃんの自慢の作品が並んでいる。

「人間は水の中から生まれて火の中に帰っていく。
だから、火や水には親しみを感じる。
窯の中で燃えている火を見ると、心が燃えるんや」

じいちゃんは哲学者だ。



じいちゃんは写真もうまい。
窯を打った時の貴重な記録写真を何枚も克明に残している。

中で炭焼きの準備をしているのは、友達の藤二さん。

大垣市森林管理委員会

昨日は、今年度最後の大垣市の森林管理委員会に市民委員として出席しました。

議題は、大垣市森林整備計画の変更について、有害鳥獣害対策について、健全で豊かな森林づくりについて、の三つでした。

有害鳥獣害対策については特に活発な意見交換が交わされました。
話題になる主な獣は、猪・鹿・猿なのですが、このうち、特に鹿の被害が近年増加しており、木の皮をはいで食べると、すべて皮をはがれてしまった木は枯れてしまいます。お隣の米原市からは、霊山の山頂に生えている笹をすべて鹿が食べてしまい、土砂の流出が著しいため、県を越えて広域での対策の要請があったそうです。

私は、一般市民として、鹿がつけてくるといわれる山ビルが増加して安心して山に入ることができないこと、時山が昨年の災害により山に入る道が崩れてしまい、時山炭の生産が止まっているため、早く道を直してほしいこと、また、猟友会の会員が高齢化して後継者がいないなどの意見が出ていたため、郡上市の猪鹿庁という若手漁師集団のお話をして、後継者は必ずしも地元の若者に求めなくてもいいのではないかということと、野生動物を殺してその肉をいただくということで命の重さを学び、環境教育にもなるのでないかということなどを、意見として言わせていただきました。

会議では、上石津出身で林野庁の職員である川添峰夫さんが制作された獣害のスライドを見せていただきました。担当の池井さんが、「鹿が増えた原因には、狼などの天敵がいなくなったこと、暖冬で小鹿が死ななくなったこと、植林によって餌がなくなり、里山に降りてきた鹿が味を占めて里山に住み着くようになったことなど、いろいろ言われており、その対策として捕獲や猟友会の方々により個体数の調整が行われているが、長い目で見ると、森林環境の整備に取り組むことが鹿の害を減らすことにつながるのではないでしょうか」と話されましたが、そのとおりだと思います。

2013年2月26日火曜日

まちづくりのチラシつくってみました~♪

今日は午後からとっても興味深いお話を聞いてきました。
またそのうち、アップしますね。

公民館だよりを書きながらこんなまちづくりのチラシ、作ってみました。
こんなんだったら、まちづくりも楽しくならないかなあ。

こんな景観が多良にはまだまだたくさん残っています。

Discover my country with us!

2013年2月25日月曜日

岐阜県過疎地域活性化実践リーダー養成講座最終日

昨日は大嶽さんと一緒に、「岐阜県過疎地域活性化実践リーダー養成講座」に出席しました。4回講座の最終日、岐阜会場・高山会場から約50名の受講生が集まりました。

前回、岐阜会場のメンバーは恵那市串原地区に行き、フィールドワーク。過疎化の進む串原地区を視察し、現状について役場の方から話を聞き、良い所、悪い所をそれぞれ参加者の視点でポストイットに書いてB紙に貼り、そのあとで取り組むといいと思うことをまた書いて最後にグループの代表が発表しました。

今回はさらにこの学びを深める形となり、すぐに取り組めること、時間をかけて取り組むこと、地域の人が取り組むこと、外からのサポーターが取り組むことにわけて意見を出し合い、発表しました。

いろいろな意見が出ておもしろかったですが、中でも面白かったのは、「串原村村民カード」」の発行です。串原村が好きな人に村民カードを発行し、イベント案内などをして村にきてもらって一緒に活動することで串原ファンを増やしていこうというものです。
講師の森林アカデミーの原島先生も誉めておられました。

同様の活動をすでに行っている自治体も実は全国にあり、私自身、実は四国にある馬路村の特別村民になっています(笑)
特典は、村を訪れて村民カードを提示すると村長室に通されて村長さんと一緒に馬路村のドリンクを飲むだったかな?というものだったのですが、今、見たらここのリンクが切れているので、もしかしたら制度が変更になったか、なくなったのかもしれませんね。
ちなみに登録料はかかりませんでした。

いずれにしてもネットで見つけたときはとても面白い制度だと思い、馬路村のファンになりました。ここは間伐材の製品化にもとても熱心で、木を使ったまげわっぱやエコ製品などすばらしいクラフトが作られています。

話がずれましたが、このほか、現在揖斐川町に移住して農業をやられている女性が、次のような話をされました。
「田舎には豊かな自然など、お金には換えられないものがたくさんあります。でも、みんな、~でなければならないという思い込みが強い。「こうじゃないといけない」という思い込みを捨てることで発想の転換をはかり、現状を楽しむことで新たな生活を築くことができる。思い込みのリミッター(制限)を外すことが重要」
この言葉に、とても勇気づけられました。

わたしたちはどこかに都会コンプレックスみたいなものがあって、町の生活に憧れ、そうなろうと努力してきたような気がします。でも、今はインターネットもあるし、いなかに住んでいても職場まで時間がかかるぐらいでさほどの不便さは感じません。
これからは都会の人々がいなかの生活に学んでいただく時代ではないのでしょうか。
もっといなかであることを肯定していいと思います。

また、今回の講座の中で、自治会の中で取り組んでいただかないとできないこと、行政で取り組んでいただかないとできないこと、そして町づくり会議のなかでしかできないことのすみわけが明確になったような気がします。

本当に良い機会を与えられて感謝しています。






2013年2月23日土曜日

ふるさとの風暦 村で生きて村で死ぬ 掲載

本日の岐阜新聞朝刊に「ふるさとの風暦」‐村で生きて村で死ぬ‐が掲載されました。
 
村で生きるということは村で死ぬということ。
生と死、この二つはどこでもセットでついてまわる。
今、やってるまちづくりも、いわばそのための準備みたいなもの。
私自身、その覚悟はすわっているだろうか。

時山炭

このおじいちゃんは、今も時山で炭を焼いておられる川添金雄さん。御年82歳でこの元気。
昔からおじいさんについて山に入り、東京おオリンピック以降、炭が売れなくなると会社に勤めて家計を助け、定年後は再び山に入り、炭を焼いておられるそうです。

かつては120戸あった時山も今では三分の一に。
さらに昨年の大災害で、川添さんも住んでいる所が危険区域に指定されたため、一時的にせよ時山を離れることを余儀なくされました。

時山炭は黒炭ですが、厳しい気候で木が育つため、年輪のつまった良い炭ができると昔から有名料亭などでもよく使われている上石津の誇る地域ブランド。

現在、災害のため山に入る道が崩れて炭がやけないとのこと。
一日も早く林道が復旧し、金雄おじいちゃんの後継者が現れてくれることを望みます。
なかなか厳しい状況ですが・・

岐阜県森林文化アカデミーの原島先生と藤井さんがお話を聞かれたところに便乗させていただきました。

来週は多良の炭焼きじいちゃんに話を聞きます。

福島へ

熱はないものの、なんだかすっきりしません。
夜になると寒気がするし、声が嗄れて電話で誰の声やらわからんようになっています(笑)


一昨日、昨日と永代経でした。
皆様から持ってきていただいた野菜やお米がこんなにたくさん集まりました。
これらはみんな、福島の真行寺で行われている「青空市場」にお送りしました。
ちなみに送料は、受け取り手である真行寺さんが負担して下さっています。
(大垣教務所に着払いの伝票があります。)

ご近所のみなさんが丹精込めてつくられた美味しい野菜やお米を食べて、福島のみなさん、元気になってくださいね。
これからも福島に野菜を送ることは続けていきます。

TEAM二本松では、全国から集まったカンパで放射能測定器を購入。
コナミルクに含まれていたセシウムを発見するなど、地域の子どもたちが少しでも被ばくしないように気を使っています。

いつか自分の車で運んでいくのが夢です。

2013年2月21日木曜日

多良の町づくりの集いにご参加ください

先日来、珍しく風邪を引きこみ、二日間ほど家に引きこもっていました。
正月明けから続いた仕事が一段落したからでしょうか。
忙しい時よりもほっと一息ついたときの方が、ウイルスに付け込まれやすいみたいです。
幸いインフルエンザではありませんでしたが、のどが痛くて水を飲みこむのにも辛く、さすがにしんどかったです。

さて、今月13日に行った「多良のまちづくり会議」についてのご報告です。


 来月は3月13日(水)午後7時半~
三つ里の石井さん宅で行います。
どなたでも気軽に来ていただけるまちづくりの集いです。
ご参加いただける方は、
まで、メールください。
詳細をお知らせいたします。
☆を@マークに変えてくださいね。
 
メールなしの参加や町外の方の参加も歓迎いたします。
 
公民館便りでも呼びかけますが、ブログでの更新の方が早いため、まだブログをご存知ない方にはできるだけ、こちらをご紹介いただけると嬉しいです。
 
どうぞ、宜しくお願いいたします。
 
 
 

2013年2月15日金曜日

明日は「多良ふれあい天文台」で星空観察会

明日は午後7時半ごろから、晴れていれば、多良ふれあい天文台で、星空観察会が行われます。
冬は寒いですが、空は本当にきれいに見えますよ。
ぜひ、星空の町多良へお越しくださいね。
以下は、多良星空クラブの吉田さんから届いた2月の星空情報です。

2月の星空です。

10日 新月(月が太陽の方角にあり、見えません。この頃は暗い星まで見えるので晴れ

ればたくさんの星が見えます)

16日 星空観察会(午後7時半開始。月・木星等を見ていただきます)

17日 水星が東方最大離角(夕方低い空に火星とともに見えます)

18日 上弦の月(夕方、南の空に見える半月)が木星と接近して見えます。

26日 満月

 

2月に見やすい惑星

木星 夜のはじめには南の高い空でおうし座のアルデバランとともに明るく輝いてい

ます。より明るいのが木星です。

土星 日付が変わる頃に東の空から上ってきます。
 
 
ちなみにこの子はマロンちゃん。
昨日お友達になったわんこです。
ペキニーズとシーズーのハーフ犬。
ままと一緒に多良で暮らしていますよ。


2013年2月11日月曜日

過疎地域活性化リーダー養成講座@恵那市串原

昨日は、過疎地域活性化リーダー養成講座の3回目、恵那市の串原に行ってきました。
名前は聞いたことがありましたが、恵那インターからかなりの距離。隣はもう愛知県の豊田市です。

この日の講師は岐阜県立森林文化アカデミーの原島先生と嵯峨先生でした。
最初に奥矢作レクリエーションセンターで今日のスケジュールとフィールドワークの注意事項などについて説明を受けたあと、串原郷土館・創手味亭、串原集落にある「田舎暮らし体験館・結の炭家(ゆいのすみか)」に移動。
「NPO法人 奥矢作森林塾」理事長の大島さんから古民家再生についてのお話をうかがいました。
田舎暮らし体験館・結の炭家を見学


                  このだるまストーブ、とっても暖かかった。

囲炉裏のそばで、大島理事長からお話を聞きます。

このピザ窯、作れないかな・・

昼食後、班別にワークショップの開催
よそものから見た串原地区の良い所、悪い所を書いて、最後にどうしたらいいかの提案

班の代表として発表する大嶽喜久さん
 
串原は矢作川沿いにいくつかの集落が点在しており、地域の活性化に役立てることのできそうな施設もたくさんありました。
また、矢作川をながれてくる流木を引き上げて薪にするなどの試みも行われています。
しかし、山には切り捨て間伐の材がいっぱい。
 
串原地区の活性化を通じて、多良の地域おこしについていろいろ考えさせられる1日でした。
 
特に過疎化において、地元の人々が地元の魅力を感じていない、気づいていないという指摘が胸に響きました。
自分の姿は自分では見えない。
第三者からの指摘が必要であるとも・・

2013年2月9日土曜日

長良川まんぱく スタート!

 
長良川流域、岐阜市から郡上市まで、食の祭典「長良川満腹博覧会」(通称 長良川まんぱく)がオープン。
 
今日は参加者一同が岐阜駅北口に会し、自慢の食を競い合いました。
ちょうどお昼時とあって、多くの人々が北口広場へ。
写真撮りましたが、人が多すぎて・・
 
私はシシ肉クカレーをいただきましたが、癖がなくておいしかったです。
 
 

これが自慢の鶏チャン合衆国。
鶏チャンは、郡上や下呂の方の郷土食。
ひねた鶏もかみごたえがあっておいしいそう。



                      こちらは関市の黒から揚げ
岐阜市のマスコットキャラクター「のぶさま」
なかなか凛々しい。
ぴんと跳ね上がった眉毛が信長らしい。
後ろから黄金の信長像が見守っています。
 
体験プログラムのなかにはまだ定員に満たないものもあるそうです。
詳しくはまんぱくのHPを
 
 

2013年2月6日水曜日

平成25年度 多良地区故郷おこし実行委員会組織の見直し

昨日、多良地区連合自治会の定例会が開かれ、現状の「多良地区故郷おこし実行委員会」の組織が見直され、昨年の秋からはじめた「多良まちづくり会議」が連合自治会によって正式に認められました。

私の方からこれまでの歩みについて簡単に紹介をさせていただきました。

10/17 役場にて第1回のまちづくりについての話し合い
     多良をどんなふうにしたいかを語り合う
11/27 第2回 話し合い メンバーを増やして話し合い
12/5  第3回 オブザーバーとして、元森林アカデミー教授の田端英雄氏、IAMASの先生方も来       場
1/16  組織の提案→まちづくりについての発起人をもっと増やした方がいい

まもなく5回めが開催されますが、出席者はみんな前向きに取り組んでいます。

私自身、いま、町づくりについて自問自答しています。
なぜ、まちづくりが必要なのか。
なぜ、まちづくりをしなければならないのか。
まちづくりってなんなのか。

自分のことについて考えてみると、一番大きいのは、ふるさとがなくなるかもしれないという危機感です。今、私の住んでいるカミカジヤには、小学生・中学生はだれもいません。このままだと、確実に数十年後にはかみかじやに住む人はだれもいなくなってしまう。地域の消滅です。
トンネルもでき、町に出るにも便利になり、それほど山奥でもないと思うのですが、そんなことがあっていいものか・・

ここで生きてここで死ぬなら、ダメもとで何かをやってみたい。

町づくりなんてしなくても正直、だれも早急には困りません。

でも、中山間地域が日本からどんどん消えていって、都会に人口が集中するのは決してのぞましいことではないと思います。
それにはもっと地域の資源や農業、林業について見直さないといけないでしょう。

ふるさとをいかすも殺すも、それは棲んでいる私たち自身にかかっているように思います。

3月2日 上石津町消防団広域災害訓練 大垣市総合防災訓練地区別訓練 実施予定

きたる3月2日、「上石津町消防団広域災害訓練」 「大垣市総合防災訓練地区別訓練」が実施される予定です。

、「上石津町消防団広域災害訓練」

実施日:3月2日(土) 7:00~8:30(雨天中止) 避難訓練開始7:00 閉会式終了8:30

訓練参加予定自治会 宮・馬瀬・松の木・岩須各自治会

訓練内容(予定)
●避難訓練 各自治会の一時避難場所へ集合し、多良小学校へ避難
●救護応急手当訓練 避難者がけがしたことを想定し、担架を使って救護者の搬送訓練

「大垣市総合防災訓練地区別訓練」
日時 3月2日(土)9:00~11:00
会場:多良小学校
訓練内容:避難所運営講習 応急手当・搬送訓練 防災資機材取扱い訓練(三角巾を使っての止血など 簡易式トイレの組み立て) 人命救出訓練

女性防火クラブや消防団が協力して、炊き出し訓練も行われるそうです。

昨年、時山地区での土砂流出による被災はみなさんの記憶にも新しいと思います。
防災は地域づくりにおいて、とても大切。
訓練参加される自治会以外のみなさんも、ぜひ、見に来てください。

また、各自治会で防災・減災のための連絡網などを作っていただいたり、DIG(災害頭上訓練)なども行っていただくことも必要かと思います。

2月号 多良公民館だよりとまちづくり

 
先月も書きましたが、今年を多良のまちづくり元年にしたいと思います。
そのためには人が集まるコミュニケーションの場をつくることが大切。
まずはおしゃべりすることから始めて見ませんか?
 
今、私たちにとって一番遠い距離にあるのは、おとなりさんなのかもしれませんね。
公民館だよりがそのヒントになれば嬉しいです。
 


奥の草木染めグループ&工房「四季彩」

先日、多良地区の奥にある草木染めグループ&「工房四季彩」の取材をさせていただきました。
主催者は三宅しずゑさんです。
中央(左から4番目)が三宅さんです。



 
三宅さんは地元に生えている植物を採ってきて煮出して染め上げられるそうです。
伊勢型紙をもとにして染め上げた藍染めも人気。
大和郡山や京都の大原に行って、独学で草木染めについての知識を身につけられたそう。
 
個人でも教えていただけるそうですよ。
 
詳しくは今月の公民館便りをごらんいただくか、直接ご連絡を。
 
工房 四季彩 三宅しずゑ
大垣市上石津町奥342-1
0584-45-3126
 

2013年2月2日土曜日

自家製味噌作りにチャレンジ

今日は時地区の雨宮さん宅にうかがい、自家製味噌作りに挑戦。
今、うちのおこたの中に毛布に包んで寝かせています。


雨を心配していましたが、お天気が良くてよかった。
お米を蒸してさましてから、麹菌をまぶし、麹を作ります。
今日はここまで。
昔はみんな自家製味噌だったんですよね。
なんだかとても新鮮。
みんなで体験できるのもすごく楽しい。
子どもたちも大喜びでした。


               雨宮夫妻の愛犬・タジ。
               とってもおとなしいわんこです。

来週はいよいよ味噌作り。
うまく麹ができるかな。
ちょっと心配(^^;
 
今年は雨ちゃんにいろいろ教えてもらいながら、食を見つめなおしていきたいです。

琴引浜鳴き砂文化館@京丹後市

京都市の北にある丹後半島には琴引浜(ことひきはま)というとても美しい名前の浜辺があります。
ここは、鳴き砂の浜辺としても知られており、「琴引き浜の鳴り砂を守る会」が結成されており、地元の方々によって浜辺の清掃活動なども行われています。
こうした一連の環境運動のさきがけになったのが、上石津町時出身で同志社大学の名誉教授で紛体工学(粉の研究)の権威であった、故三輪茂雄さんでした。
三輪先生は学生の一言で琴引浜の鳴き砂のことを知り、その後半生を世界の鳴き砂の保護に捧げられました。
琴引浜のそばを通る国道沿いに「琴引浜鳴き砂文化館」が建てられており、その庭には三輪先生の顕彰碑が立っています。
もし、あちらのほうに行かれる機会がありましたら、ぜひ、立ち寄ってみてください。

琴引浜は全長約1.8kmの白砂に覆われた美しい海岸。
鳴き砂という現象はかつては日本の各地で見られたそうですが、今は環境破壊のため、数少ない場所でしか体験することができません。
また、いつでも砂が鳴るというわけではなく、濡れていたら鳴らないそう。
この日は残念ながら、鳴きませんでした。
 
鳴き砂は石英が多く含まれ、踏んだり棒で押したりするとクックッと鳴きます。
少しでも砂が汚れると鳴きません。
わたしにはカエルの鳴く声に聞こえるのですが・・
琴引浜とは昔の人々の想像力に脱帽です。
 

琴引浜には美しい小さな貝もいっぱい住んでいます。
浜辺にはきれいな貝がらが打ち上げられています。
 

「鳴き砂の父」茂雄先生の記念碑。
 
館長さんに上石津から来ましたといったら、いろいろ話してくださいました。
茂雄先生は亡くなるその日も「琴引浜」の鳴き砂についての文章を書かれていたとのこと。
たかが砂、されど砂。
音楽や美術を愛するのと同じく、私たちを楽しくさせてくれるもの、癒しの力があるもの、お金には換えられないすばらしいものです。
 
浜の管理人さんが、砂が鳴く場所をおしえて下さるようですよ。
 
 

気になる風力発電事業の行方

ずいぶん前にみなさんにお知らせした今須と多良の境目の稜線に計画されている風力発電事業ですが、本日環境アセスの調査が行われました。
山の尾根に3000Kwが16基立ち並ぶ計画だそうです。
60m以上の鉄柱に直径100mのブレードは、かなりの大きさです。
遠目にもはっきりと見えることでしょう。

自然エネルギーはけっこうなことですが、風力発電は低周波公害がかなり大きな問題になっています。そのため、周囲に人家のない海上に建つケースも・・

今後のゆくえがとても気にかかります。