昨日は、今年度最後の大垣市の森林管理委員会に市民委員として出席しました。
議題は、大垣市森林整備計画の変更について、有害鳥獣害対策について、健全で豊かな森林づくりについて、の三つでした。
有害鳥獣害対策については特に活発な意見交換が交わされました。
話題になる主な獣は、猪・鹿・猿なのですが、このうち、特に鹿の被害が近年増加しており、木の皮をはいで食べると、すべて皮をはがれてしまった木は枯れてしまいます。お隣の米原市からは、霊山の山頂に生えている笹をすべて鹿が食べてしまい、土砂の流出が著しいため、県を越えて広域での対策の要請があったそうです。
私は、一般市民として、鹿がつけてくるといわれる山ビルが増加して安心して山に入ることができないこと、時山が昨年の災害により山に入る道が崩れてしまい、時山炭の生産が止まっているため、早く道を直してほしいこと、また、猟友会の会員が高齢化して後継者がいないなどの意見が出ていたため、郡上市の猪鹿庁という若手漁師集団のお話をして、後継者は必ずしも地元の若者に求めなくてもいいのではないかということと、野生動物を殺してその肉をいただくということで命の重さを学び、環境教育にもなるのでないかということなどを、意見として言わせていただきました。
会議では、上石津出身で林野庁の職員である川添峰夫さんが制作された獣害のスライドを見せていただきました。担当の池井さんが、「鹿が増えた原因には、狼などの天敵がいなくなったこと、暖冬で小鹿が死ななくなったこと、植林によって餌がなくなり、里山に降りてきた鹿が味を占めて里山に住み着くようになったことなど、いろいろ言われており、その対策として捕獲や猟友会の方々により個体数の調整が行われているが、長い目で見ると、森林環境の整備に取り組むことが鹿の害を減らすことにつながるのではないでしょうか」と話されましたが、そのとおりだと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿