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2013年5月6日月曜日

白ウナギが住むという伝説の桂の滝へ

皆様、こんにちは。
今日もすばらしいお天気でしたね。
GW最後の日をどのように過ごされましたでしょうか?

今、上石津のあちこちではこのような天然の藤棚があちこちに見られます。


さて、今日は、6月号の多良公民館だよりに向けて、西山自治会の方にインタビューしてきました。
昨年4月に公民館の仕事を始めて以来、これで、上原、奥、下多良、谷畑、上鍛冶屋と五つの自治会の紹介をさせていただきました。
多良には16の自治会があるので、まだまだゴールは遠いです(笑)

これを始めた理由は、まず、自分自身が多良生まれでありながら、多良のことをよく知らない。地元の人もしかり。地元やよその自治会についてもっと関心をもってもらいたい。これまで言い伝えられてきたことやなにげない風景の中に、宝物の原石がひそんでいるかもしれない。それが地域の活性化の起爆剤になるかもしれない。そして、自治会長さんとの接点ができるといいうことでした。

会議に出ているだけではわからない、自治会長さんの横顔を垣間見ることができます。個人的に話してみると、みなさん気さくで話しやすい方ばかり。

今回は西山の堀本日出雄自治会長さんと、これまで自治会長その他地域のいろいろな役を歴任され、自治功労賞を受けられた伊藤稔さんにお話をうかがうことができ、念願の延坂の桂の滝を見ることができました。

え~と、ちょっと写真の順序が入れ替わってしまいましたが、とりあえず、順番に説明していきますね。

西山のコミセンの前で
左が伊藤さん、右が堀本さんです。
延坂・屋敷・栃谷をあわせて、西山というそうです。
 
コミセンの前にあるお地蔵さんと欅の大木
由緒書きによれば祢宜上の正林寺の弟子が地蔵堂を建てたいと発願し、最初は同寺にあったものを西山の中山坂、清水の上にお堂をたてて祀っていましたが、新道ができて参詣しにくくなったこと、老朽化したことで、平成4年にこの地に移し、落慶法要を行ったそうです。
 

かつて、西山には多良小学校の分校がありました。
伊藤さんの子どものころには西山だけで100名近くの子どもたちがいたそうです。
昭和34年にバス通学を条件に西山分教室となり、同38年に多良小までスクールバス通学となり、西山分教室はその歴史を閉じました。
今では神明神社の隣りに写真のような石碑が立っています。
 
西山の神明神社
樹齢数百年は経っていると思われる巨樹が生い茂る境内。
癒しのパワースポットです。
 
西山の延坂(のべさか)地区
昔はここから時地区の上(かみ)に出て時山をとおり、五僧・保月(ほおづき)を抜け、多賀神社へまいったそう。歩いて約6時間の道のりとのこと。
多良で一番標高の高い場所だけあって、絶好のビュースポット。
ここから眺める星空もとても綺麗です。
獣害、特に鹿の害がひどく、また往時は延坂に80戸の家があったとか。
今ではわずか6戸に・・
耕作放棄地が哀しいです・・
 

延坂の八幡神社にあるお不動様。
ここは、多賀大社般若院の末寺とあります。
神仏習合の名残ですね。
西山と多賀大社の昔からの関係を思わせる貴重な遺産
今でも西山では多賀講をされているそうです。

さて、いよいよ、延坂の桂の木です。
根元からたくさんのひこばえが出ているのがわかるでしょうか。
この木は、八幡神社の横を通って滝に行く道を行くと、見ることができます。
滝の斜め手前にあります。

桂の木を見越して眺める桂の滝
木と滝がセットになっているんですね。
この谷も昨年の豪雨でたいへんな被害に・・
写真には写っていませんが、谷川に巨木が根こそぎもっていかれて倒れていました。
滝の周囲にはまさにマイナスイオンがいっぱい。
初めて見ることができて感激もひとしお。
 
この滝壺には白ウナギがいるとの伝説がありますが、これはまんざら架空の話でもなさそう。
伊藤さんに聞いたところによれば、白とまではいかないけれども、普通のウナギとは色の異なるウナギを昔、見たことがあったとのこと。
ただ、今もいるかどうかは不明です。
 
とにかく、道案内をしてくださった、自治会長さんと伊藤さんに感謝です!
 
すばらしい、多良の景観遺産です。
ぜひ、地域で大切にしていきたいものです。






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