日本の原風景 レンゲ田

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2014年11月5日水曜日

西山地区における空家の意識調査

おはようございます。

先日の中日新聞の一面トップで以下の記事が掲載されておりました。
ごらんになった方も多いかと思います。


全国の農村地帯、いえ、都市部でも空家は増えています。
その原因はいろいろなことが考えられます。
若者の都市部への流出、2世代3世代家族の激減・・

かつて日本を支えていたのは、いわゆる家族制度。
その中で家は家族の住まう場所として大きな役割を果たし、何十年どころか場合によっては
何百年も存在し続けてきました。
古くなると屋根をふき替え、傷んだところをメンテナンスし、

しかし、今ではメンテより新築、古くなった家のリフォームはお金がかかるため、
そのまま打ち捨てられているケースも少なくありません。

特に過疎に悩む農村部ではその傾向が顕著です。

これまでにもここでたびたび紹介してきましたが、
この春から「岐阜県立森林文化アカデミー」建築家の学生である遠藤比路子さんは
西山地区で空き家の調査を実施してきました。

昨年、多良の聞き書き講座で西山地区の川添幸雄さんに話を聞き、
西山地区を見て回った際、家と蔵がセットになった立派なたたずまいに引かれ、
自分の卒論のテーマとして西山での空き家に対する意識調査を行うこととしたのです。

以来、美濃と西山を往復する日々が続きました。

美濃市から西山までは、距離にして約80キロ。
高速を使っても片道1時間30分はかかります。
下道ですと3時間近くかかります。

学校が終わって夜西山に着き、また美濃市に戻るということも多々あったと思います。

そのレポートの中間報告が先月25日に行われました。
西山自治会では毎月25日に地区の全住民が集まって、会合を開いておられます。
その席上でのお話しでした。

「多良を愛する会」からは、私の他に草野直木さんと三輪唯夫さん(上鍛冶屋の自治会長)が
参加しました。

堀本自治会長と遠藤さん



           話に聴き入る西山の皆さん


まずはじめに高齢化率や空き家の実態について
全国平均と岐阜県平均との比較が行われました。

全国平均で満65歳以上は2010年で23%
2020年で29%

岐阜県では24%⇒30%に

余っている家の数は
全国で818万戸
岐阜県では13万戸

全国の空家率は13・5%
岐阜県では15・2%

このまま進めば、小集落の消滅が進みます。
それは貴重な記憶や文化、知恵の喪失を意味し、
「それらを失くして良いと私は思わない」
と遠藤さんは話しました。

私もまったく同感です。

西山の集落の現状は
総人口107人
9歳までは7人
10代 8人
20代 3人
30代 8人
70代以上 40人

数字の差異はあれ、上石津どこでもこうした逆ピラミッドの現象が起きていることと思います。
この数字が意味することはとても大きな問題です。

今回、空き家の所有者の約半数の方からアンケート結果をいただくことできたそうです。

それによれば、ほとんどの方が空き家の維持管理に週に1回以上
あるいは2~3週間に一度、メンテや草刈り、庭の剪定に訪れておられるということでした。
また、自治会の集まりなどに出られないことを気にされている方も多いようです。

そして、ほとんどの方が今は住んでいないというだけで、
「空き家とは考えていない」ということでした。
将来的には
現状維持
またはセカンドハウスとして使いたいと考えている人も多いということでした。

遠藤さんの聞き取りでは、
自治会の方からは
「将来自分の家もそうなるかも」
「そうなった場合、家の有効活用をしてほしい」という
意見も出されたといいます。

それでは行政の支援としてどんなことを地域の人が望んでいるかというと、
空き家の所有者 税金や相続税の相談窓口の開設
西山にいる人 空き家の活用についての相談窓口の開設
を望んでいることがわかりました。

遠藤さんは
「今後、西山に関わる人が多くなればなるほど、いろいろな問題が解決されていくのではないか」といいます。

現在、都市部に住む人で
20代、60代の3割以上が
「農村に住みたい」
という希望を持っているそうです。

また、50%の人々が「農村が子育てに適している」と考えており、
20代の82・6%もの人々がなんらかのかたちで農村に関わりたいと考えていることがわかりました。

報告会の最後に西山の方々からいろいろな感想が聞かれましたが、一人の方は
高齢化する地域の現状を鑑みて、
老夫婦二人だけのところは、一人に何かあってもすぐに発見できないこともある。
昼間、地域の人が一緒にいられる場所をつくることも必要だと思うと話されました。


今回の報告会で、西山地区のみなさんが
地元のことを真剣に考えておられることがよくわかりました。

これまで培われた農村の知恵を活かしながら、
また、外の世界の人たちの力を借りながら、
今時分たちが暮らしている場所を守るために
できることはたくさんあるのではないかと
感じました。

今月の11日には「多良地区ふるさとおこし実行委員会」の組織見直しのための
第1回会合が開かれます。
そこで、空き家の問題もはじめ
いろいろな問題について
まず議論ができる場所をつくりたいです。













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