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2015年6月11日木曜日

小水力発電勉強会

こんばんは。
クマさんは岐阜に行ったり三重にいったりしてるようですね。
今日、多良小学校のそばを通りかかったら、先生方総出で子どもたちを送りに出ていらっしゃいました。毎日学校まで迎えにいく保護者の方もたいへんです。

うちには学齢期の子どもはおりませんが、なんだかその様子を見ていたら、同じ地域に住む人間として、とっても悲しくなりました。
上石津は、いつまでこんな状態にあまんじていなければならないのでしょうね?!

さて、昨日は公民館で小水力発電勉強会が行われました。
講師は地域再生機構の吉原裕貴さんです。




実は吉原さん、学部こそ違え、うちの二男と同窓生なんです。。
大学時代から時地区の方に来ておられて、上石津の中でも顔なじみの方は何人かおられると思うのですが、そんな理由でなんだか親近感がわいてしまいます。

そんなお若い吉原さんですが、わかりやすく率直なお話しに、受講生のみなさんは真剣に聞き入っておられました。約1時間のお話の後、たくさん質問も出ました。

山のような分厚い資料もいただきましたが、その中でちょっとだけ・・

原発依存からの脱却をはかり、天然ガスや石油、石炭などの資源も枯渇する中、いま、自然のもつ再生可能エネルギーに注目が集まっているのは周知の事実。

実は小水力発電は明治時代は日本の中山間地域で昼は製材所の動力として、夜は集落の灯りとして活躍しましたが、水力がダム式に移行するにつれ、しだいに廃れて行きました。
近年、地球温暖化防止や震災以降、再生可能エネルギーとして太陽光・風力・地熱などと共に、再び脚光を浴び始めたのです。

環境先進国で知られるドイツは地域ごとに発電所があり、小水力発電も多いのだそう。

小水力は急峻な地形が多く、降水量も多い日本にとても適した発電といえるのです。

資源エネルギー庁の調査によれば、岐阜県の包蔵水力はなんと、全国1位なのだそう!

ちなみに2位は富山と長野がほぼ同率。さすが日本の屋根・北アルプスを抱えているだけありますね。
岐阜県も飛騨地方はそうですが・・

それに、太陽光は太陽がでてるときだけ、風力は風が吹いている時だけであるのに引き換え、小水力は24時間発電が可能。
同じ設備容量でも、太陽光の6倍、風力の3倍は発電するのだそう。

しかし、デメリットもあって、ただ水がながれていればいいというものではなく、落差とある程度の流量が確保できる所でなければ設置しても意味がありません。また水利権の問題、河川法の手続きがめんどうなど、クリアしなければならない問題がいくつかあります。

しかし、はなからあきらめてかかるのではなく、地域でできるようにするにはどうしたらよいかを考えるのは大切なことではないでしょうか。

小水力で自治会全戸の電力をまかなえるぐらいになったら素敵ですね~!

7月には受講生のみなさんと石徹白に視察にいってきます。
現在、石徹白には3個の小水力発電が稼働しているそうです。
つい、最近、新聞にも掲載されていましたね。

ところで、どうして小水力が地域づくりとしても取り上げられているのでしょうか。

それは小水力に取り組むことで石徹白が多方面から注目され、視察者が多くなってそれに伴い、石徹白ファンが生まれ、特産品開発や若嫁さんたちによるカフェが生まれるなど、少しずつ、地域に活気が出てきたからなんです。

人口250人100戸の石徹白が目指すものは、
30年後も石徹白小学校を残そうということなのだそう。

持続可能な地域づくり=これから何年先も人が住み続けられる地域づくり
決して他人ごとではありませんね。










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