でも、時には勇気を出して、真実に耳を傾けることが大切です。
今日はカミカジヤ自治会で、今上石津に起きている風力発電の建設問題について勉強する会が開かれました。
正確には建設されるのは関ヶ原町の今須地区ですが、ここは上石津に山を挟んで隣接しており、取り付け道路は上石津を通ります。しかも、民家まで直線距離にして2キロあまりという近さです。
講師には、三重県の伊賀市在住で歯科医師・歯学博士の武田恵世先生に来ていただき、三重県の青山高原に建つ風力発電発電所を中心に、今、日本で進められようとしている風力発電の真実について語っていただきました。
武田先生は中学生のころから野鳥など自然環境に興味関心を持ち、調査活動をしておられ、現在は環境庁の希少動植物種保存推進員や三重県の公共事業環境検討協議会等に所属。三重県レッドデータブックなども出版しておられます。
今回は自著である「風力発電の不都合な真実」をもとに、風力発電のメリット・デメリットを教えていただき、その実態について語っていただきました。
それによると、先生もはじめは風力発電に期待し、出資も検討しておられたのだそうです。
しかし、真剣に風力発電について調べていくと、どうもおかしいということに気づかれました。
まず、せっかく風力で発電してもその電気は有効に使われておらず、風力で発電している分、火力発電を減らしているかと思えばそんな事実はなく、自然環境にも悪影響を及ぼし、健康被害も起きているということがわかってきたのです。
しかも、実際に建設されている風力発電の多くは乱気流などの影響で思うように発電ができておらず、それでも建設事業者は補助金があるから困らない。
建てればもうかるという仕組みができているらしいということ。
一般に言われているように、クリーンエネルギー推進のために建設しているのではない。
事業者の利益のために・・
獣害もひどく、発電機の周辺の法面に植えられた牧草のために鹿はさらに増え、猪は狂暴になる。
風力発電機周辺では低周波だけでなく、実際の音による被害もひどく、被害が起きても誠意をもって対処しようとしない。自治体関係者を抱き込もうとする。
建てられてしまったら終わり。
環境アセスメントをしても、実際にはまったく結果はいかされていない。
環境アセス自体、事業者が自主的に行う手続きに過ぎず、マイナスの結果が出ても、法的拘束力はなんにもない。
ヨーロッパは風力発電先進国と言われているが、実際はメリットよりもデメリットのほうが大きいため、今は撤退の方向に動いているなどなど・・
目からうろこの新事実が次々に明らかになりました。
これらはいわゆるマスコミには流れないことばかり。
いまさらですが、新聞やテレビでニュースになることばかりが事実ではないということです。
しかも、これらの被害は中型もしくは小型の風力発電機によるもので、
上石津に計画されているような大きなものはあまり前例がないため、
どのようなことがおこるか予測がつきかねるとのことでした。
自然頼みの風力は電力供給源としての安定は難しく、本当に有望な自然エネルギーは、
地熱・バイナリ発電・小水力とのこと。
なのに、どうしてもっと普及しないのでしょうか。
先生のお話を聞いた後では、企業にとって儲けがないからとしか考えられません。
風力自体はクリーン。
しかし、それを利用する風力発電は、
残念ながら、現時点ではクリーンとはほど遠いもののようです。
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