足谷のコウヤマキに会いに行って来ました。
隊長は、三輪重隆さんです。
1年越しの望みがようやく叶いました。
なにせ、もう少し暖かくなると、林の中はヒルがうようよ。
早春の今頃の時期でないと連れて行ってもらうこともできないのです。
多良地区は東・西に養老山地、鈴鹿山脈が屏風のようにそそりたち、ひじょうに渓谷の多い地形です。上流から小さな谷川がいくつも流れ、牧田川にそそいでいるのですが、足谷もその一つ。
足谷のコウヤマキは大垣市の天然記念物に指定されており、最初にだれが発見したのかは定かではありませんが、かなり昔から人づてにその存在を伝えられてきたものと思われます。
ちなみにコウヤマキは高野山に多く自生し、霊木とされているそうです。日本と韓国の済州島にしかない木で、水に強く腐りにくいことからかつてはお棺に使う材としては最高のものでした。
普通のコウヤマキは背の高い円錐形をしているのですが、足谷のコウヤマキは形が全く違います。板取に蕪杉というのがありますが、樹形はむしろそちらに似ています。
これまで人が撮影されたのは何枚か見せてもらったのですが、やはり自分の目で見るのとでは迫力が違います。
他を圧する大きさ、高さ。生えているのはけっこうな斜度の崖なのですが、大きな岩がゴロゴロしており、コウヤマキは岩を抱くようにして生えていました。
まさに、森の巨人でした。
こんな急斜面のしかも崖を降りるのは初めて
周囲は植林されておらず、おもしろい樹形の巨樹が茂っています。
木の間から雪を頂いた伊吹山も見えました。
かなりの高さです。
灌木につかまりながらそろそろと降りて行きます。
う~ん、私、転がった方が早かったかも(^_^;)
でも転がると、足谷に落ちてしまう・・
下は谷川です。
おもいきり、みんなの足をひっぱってた私でした。
ついに巨人が姿を現しました。
本当に不思議な樹形。
真ん中に人がのれるぐらいのスペースがあります。
一見して、コウヤマキとはわからないほどですが、葉っぱはまぎれもなくコウヤマキ。
松の木の葉っぱを少し太くした感じ
写真の色を加工しているため、1枚目の写真と色が違いますが、
太い幹から何本もの長い腕を伸ばしている感じ。
足もとには男性4人。幹の太さを比べてみて下さい。
裏から見るとさらにすごい!
どうも巨岩の上に根を張っている感じです。
根元に石を抱いて、上に伸び上っています。
まるで象の足のよう
最後に木に登って記念撮影。
林の中にはイワカガミや馬酔木の花が・・
森の巨人に優しく見守られながら、小さな植物たちは生きています。
まさに感動の山行きでした。
※足谷は大変急峻で危ないところです。
1人では絶対に行かないでください。
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