ここ、上石津にももちろんそれはありますよね。
その一つがこの時期に作られる「がんたち団子」。
サルトリイバラの葉であんこの入った団子を包んだもので、上石津だけでなく、北勢、湖北、また愛知県南部でも作られているようで、それぞれ地方によって「がらたて」「さんきら」(サルトリイバラの生薬の名は山帰来)などと呼ばれているようです。
今日はその「がんたち団子」を、カミカジヤ川西会のみんなでつくりました。
とはいっても、ほとんどが名前は知っていてもつくったことのない世代ばかり。
どうなることかと思いましたが、昔つくったことのある方を先生に、なんとか完成しました。そのあと、みんなで会食。大御所からも「んまい!」とお墨付きをいただきました。
山奥から採って来て頂いた緑色のがんたち葉をきれいに洗います。
ハートに似た形のとってもかわいい葉です。
これもご近所さん手づくりの切干大根。
あとでお味噌汁の具になりました。
米粉に熱湯を少しずつ回しいれながら、みんなでコネコネ
耳たぶぐらいのかたさにのばした団子の中にあんこを
この辺では米粉団子のことを「ぼち」っていうんです。
作ってる時間がまた楽しい♫
蒸す前の御団子
あおい葉っぱがとってもきれいです。
蒸し器で20分程度蒸します。
蒸し終わったがんたち団子
そのあとはみんなでダーツ
後ろの板はご近所さんの力作です。
昼食もかねてみんなで楽しく会食。
この時、大御所から「んまい!」の一言が!
ご近所さんとはいえ、最近はなかなか顔を合わす機会もありません。
この日は昔話に花が咲き、ふだん疎遠になってるご近所さんと楽しくおしゃべり。
田仕事の時にはがんたちだんごをいっぱい作って
仕事に持って行ったこと、
がんたち葉だけじゃなくて、擬宝珠の葉に包んだ団子もあったと・・
昔はこんな虫がいたけど、最近は本当に見かけなくなった。
タマムシや道教え(ハンミョウ)など…
そのほか、キツネのしっぽ(ヒカゲノカズラ)など
貴重な昔話を聞けた楽しいひとときでした。
今回、がんたちだんごを私たちは米粉でつくりましたが、
うどん粉(小麦粉)でつくるという意見もあり、
家庭の数だけレシピがあるのかもしれません。
共通項はがんたち葉(サルトリイバラ)に包むということ。
一つひとつに思い出の味があるのでしょうね。
がんたち団子のレシピ集めでもしてみようかなと思う私でした。
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